2013年7月10日水曜日

日本だけiPhone用のOffice Mobileのアプリのリリースが未定②

1.日本特有のOffice提供ライセンス「プリインストール版」

あまり知られていないですが、日本だけにOfficeのプリインストール版というライセンス形態があります。これは、NEC、富士通、東芝等のPCのOEMメーカーが出荷するWindows版に、最初からOfficeがインストールされ、ライセンスもアクティベートされた形で販売されているバージョンです。詳しくはマイクロソフト社のWebサイトにて掲載がされておりますので、こちらをご参照ください。

マイクロソフト社はこれまで、Office製品を提供するにあたり、このプリインストール版のマーケットセグメントと重複する場合については、他の国々および地域よりも遅くリリースをする、もしくはリリースを実質行わいという販売戦略を実施する場合があります。

例えば、Office 365には日本以外ですと、Home PremiumというEditionが海外には存在しています。こちらはなんとリリースから100日で契約者が100万本を突破したライセンスです。恐らくこれには一ヶ月の無料お試しユーザもカウントされているとは思いますが、海外の他のクラウド系のサービスと比較しても、非常に驚異的な数字と言えます。

このように、日本でもきっと大きな反響を得られるであろう商品の販売が見送られることは今回に始まったことではありません。

つまり、今回のリリース延長発表には、プリインストール版に始まる日本独自のOffice販売戦略が理由の一つとなっても不思議なことでは無いです。

※私自身はマイクロソフト社の日本法人で正社員として勤務をしていた経験(2003年~2007年)がありますが、当ブログの内容は完全に一ユーザとしての予想の範囲を一切出ません。私はここ5年間のマイクロソフト社とマイクロソフト社の顧客の企業戦略にかかわる一切の秘密を知る立場にありません。

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