2014年4月10日木曜日


Lync UI Suppressionモードのレジストリキー設定方法

昨日の投稿に続き、UI Supression モードについての説明を行います。

UI Suppressionモードを利用するにはレジストリーキーの設定を行う必要があります。下記の通り設定を行います。
 
WindowsのレジストリキーUI Suppressionモードを有効に設定方法

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Lync
“UISuppressionMode”=dword:00000001

 

WindowsのレジストリキーUI Suppressionモードを無効に設定方法

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Lync
“UISuppressionMode”=dword:00000000



レジストリエディタで編集を行ってください。

フェアユース株式会社 エーミャッモー

2014年4月9日水曜日


Lync UI Suppressionモードについて


Lync SDKの開発概念としてUI Suppression Modeという概念があります。これは、Windows Desktop上では独自に開発したアプリのみが起動されているようにユーザーには見えますが、実際にはWindowsのバックグラウンドにてMicrosoft社が提供するLyncクライアントアプリが動作しています。独自開発したアプリが、実際にはMicrosoft社のLyncクライアントアプリに処理指示を行う形で動作処理がおこなわれます。

Microsoft社が提供するLyncクライアントをインストールさせない環境で、動作をさせるにはUCWAを利用します。UCWAはREST APIによって動作をさせ、本来はWebアプリを構築するためのものですが、これを応用してWindows Desktop上で動作するアプリや、iOS、Android向けのアプリも開発が出来ます。現在、UCWAはLync Serverのみで利用でき、Lync Onlineでは利用出来ません。しかし、MicrosoftのChannel 9によると将来的にはLync Onlineでも利用が出来るようになるようです。

Channel9
Lync Developer Roundtable: UCWA Overview


フェアユース株式会社 エーミャッモー

2014年4月7日月曜日

Lync 2013 SDKコントロールの説明


コントロール                                コントロールの説明

ContactCard
ユーザーのプレゼンス状態、写真、連絡先情報が表示されます。ユーザー情報をビジネスカードのように表示されて、ユーザーが連絡できる状態の場合、ユーザーにコミュニケーションできるメール、インスタントメッセージ、オーディオ通話、ビデオ通話ボタンが表示されます。
ContacList
連絡先リストと連絡先グループをグループ、ステータス、関係の並ぶ替えより表示されます。
ContactSearch
ContactSearchInputBox
ContactSearchResultList
連絡先の名称またはスキルより検索することができます。検索文字を入力すると、文字に対する連絡先リストを表示します。
CustomContactList
CustomContactListItem
連絡先のカスタマイズ可能なリストを定義する機能を提供します。これは、内部のチームサイトとポータル上での使用に最適です。
MyNoteBox
MyPresenceChooser
MyStatusArea
ログインユーザーの名前、写真、プレゼンス状態、ノートを表示することもできるし、変更することもできます。
PresenceIndicatior
色分けされたプレゼンスインジケータと写真を表示します。コントロールをクリックすると、ユーザーのContactCardコントロールが表示されます。
SeheduleMeetingButton
SendEmailButton
SendFileButton
ShareDesktopButton
StartAudioCallButton
StartInstantMessaginButton
StartVideoCallButton
連絡先と簡単にコミュニケーションできます。クリックされた時、UIオートメーションを使用しLyncの会話ウィンドウを起動します。

 
フェアユース株式会社 エーミャッモー

Lync導入のROI①

Lync 導入のメリットとは?

私個人がLyncを始めて使用したのは、Lyncという商品名すらさえなかった、Microsoft Office Live Meetingの頃からです。当時私は外資系ソフトウエア企業のカスタマーサービスにて勤務していました。その時にUSの本社と文字通り毎日電話会議をしていました。そこで始めてLive Meetingを利用していました。

画面を共有しながら打合せを実施することが出来るという点において、それほど英語が得意でなかった私としては、打合せに先立ち説明に必要な資料を用意し、画面を共有しながらの説明が出来るという点において、おおいに感動したことを今でも覚えています。そんなことはどうでもよいのですが、今回はLyncのROIについてです。

Lyncの導入に関しては、最近はOffice 365のパッケージのうちの一製品として、そのまま使い始めるため、実はROIについてはそれほど議論がされずに利用が行われているのではないかと思われます。

Lync Onlineはそのままでも、社内でのIMは勿論のことパワーポイントやエクセルを共有しての音声、ビデオ会議をそのまま利用することが出来るので、あまり詳細に分析をしなくても利用用途や効果は、IT管理者だけのみならず、経営陣にもわかってもらえるのではないかと思われます。

一方、Lync Serverとなると、MicrosoftはPBXとのつなぎこみによるIP電話化によって、電話代のコスト削減が出来るということもLync導入のメリットとしてうたっています。

ここではLync OnlineとLync Serverの導入時におけるROIについて日本国内およびアメリカにおける論調について何回かにわけて記載(10回ぐらいかな?)を行っていきます。

まずですが、先日3月11日のLync Interact Japanにおいて日本マイクロソフト株式会社のエンタープライズ アンド パートナービジネス事業本部 ビジネスプロダクティビティソリューション営業部の佐々木美恵部長から、日本マイクロソフト株式会社が推し進めるワークスタイルの中でLyncがどのように活用されているかについての説明がありましたのでこの説明から行います。(LyncのROIそのものの説明では無いです。)

マイクロソフト日本法人の在宅勤務制度

2012年7月1日から在宅勤務に関する制度が再度、制定されたようです。これによると、週に3日までは在宅勤務が許されるそうです。在宅勤務時の労務管理としては、下記のような規則ることが説明されていました。

在宅勤務の開始・終了

・在宅勤務者はメール・電話・Lync等の方法により上司、関連するチームメンバーに報告する。

 連絡

・在宅勤務者は、Lyncを常に軌道させ、いつでも会社、上司、チームメンバーと連絡がとれる上体にしておく。
・上司は必要に応じ、部下にメール・電話・Lync等で連絡を取る。


業務予定の公開

・在宅勤務者は、上司がいつでもスケジュール(outlook)を確認できる状態にしておく


報告

・在宅勤務を行った日の始業・終業の時刻、労務時間、休暇時間を所定のタイムシート、MS Vacationに入力し、会社および上司に報告する。(通常の勤務と同様)

 上記のような内容のもと新しく始まった勤務制度ですが、部署によってはほとんどまったく出社せず、毎日自宅勤務という方もいらっしゃるようです。


 在宅勤務となると、心配されるのが、社員の業務の効率が落ちるのではないという点です。しかし、営業部署についてとなると、下記のような結果が出ているとのことです。


2011年度と2013年度の比較

各種のデータが公表されていました。

受注額 +27%
商談単価 -15%
商談数 +47%

かつ社員数は2%ほど減っているとのこと。
つまり、数字上は、在宅勤務を実施することで、一人あたりの商談数を増やす形で成長が維持できているようです。

Lyncはこのようなワークスタイルの中で、中心的な役割を担っているとのことでした。


確かにMicrosoftは既に非常に優れた商品、卓越した販売モデル、長年培われた社内オペレーションがあるため、優れた社員のみを社外から集め、その中でも優れた社員だけが残る人事システムがあるため、このような結果が出せているのかもしれません。業務の中身としても、営業なら営業なり、製品サポートならサポートなりに、創造性がアウトプットの中で締める割合が高いと思われます。

私は外資系ソフトウエア企業 → 日本企業 → 現在の会社を起業という経歴をたどっています。その経験からすると、恐らくこのような制度は全ての会社で果たしてマイクロソフト日本法人のような結果を出せるのかについては疑問が残るところではあります。

「Lync導入のROI②」へとつづく

フェアユース株式会社 代表取締役 足立洋介

















2014年4月4日金曜日

Lync 2013 SDKの概要


 

 

マイクロソフトのLync 2013 SDKMicrosoft Lync純正アプリのインテグレーションとエクステンションを可能にするクライアント側のAPIであります。APIではクライアントプラットフォーム、contactsconversationsonline meetingsconversation modalities表すクラスが含まれています。APIを使用して

ビジネス·アプリケーションに機能を追加することができますし、Lyncクライアントプラットフォーム上にカスタムUIを構築することもできます。

 

開発プラットフォーム
Windows Presentation Foundation
Microsoft Silverlight 4.0 application
Windows Form

 

システム要件
.NET Framework 4.0または4.0以降のバージョン
Silverlight 5 SDK
Silverlight 5 Tools For Visual Studio
Visual Studio 2010または2010以降のバージョンVisual Studio 2012バージョンまで)
Lync 2013 クライアント
Microsoft Lync 2013 SDK

 

Visual Studio 2012ダウンロード先:


Visual StudioバージョンによってSilverlight 5 SDKが含まれていない場いいがありので、その時Silverlight 5 SDKを別のリンクからダウンロードしてください。

 

Silverlight 5 SDKダウンロード先:


 

Silverlight 5.0ダウンロード先:


 

Lync 2013 クライアントダウンロード先:


 

Microsoft Lync 2013 SDKダウンロード先:



フェアユース株式会社 エーミャッモー
 

 

 
 

2014年4月2日水曜日

iPad App Store上のLyncアプリ

iPadのAppStore上にてLyncと検索すると、マイクロソフト社自身が提供するアプリの他、様々なアプリが表示されます。

 
 
 
これらはLyncのAPIのうちUCWAを利用して開発しているものと想定されます。UCWAはもともとWebアプリの開発のために公開されているRESTベースのAPIですが、iOS、Androidのネイティブアプリ開発のために応用することも可能です。

フェアユース株式会社 代表取締役 足立洋介

2014年4月1日火曜日

Lync Interact Japan(3/11) にて御紹介いただきました弊社アプリ

2014年3月11日に六本木、アカデミーヒルズ Tower Hallにてマイクロソフト社によって開催されましたLync Interact Japanにて、弊社にて開発しました「在宅者向けのLync労務管理アプリ」のプロトタイプ版について、日本マイクロソフト株式会社 製品部の小国様から御紹介をいただきました。

当製品の機能は在宅勤務者が、Lyncの機能を利用して、日々の業務報告を行うことが出来るというものです。

Lync Interact Japanのスクリーン上にて紹介される「在宅者向け労務管理アプリ」プロトタイプ版


弊社御客様からも様々なご意見を後でいただきました。
今後、当アプリの開発で学んだことについても記載をしていきます。


フェアユース株式会社 足立洋介