Exchange Online、Skype
for Business
Onlineにはインプレースホールドという機能があります。この二つはもともと各企業内で、背任罪や情報漏洩等にて重大な問題が発生した場合に、証拠としてメールのやり取りを保持するために作られた機能です。恐らくMicrosoftの顧客企業からのニーズで作られた機能とは思われます。
インプレースホールドと、訴訟ホールドですが、それぞれどんな違いがあるのでしょうか?
これにはMicrosoft社のtechnetの文章をそのまま引用するのが良いですね。
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff637980(v=exchg.160).aspx
「Exchange Server 2016
では、2 種類の保持が可能です。訴訟ホールドとインプレース ホールド。訴訟ホールドではメールボックスの LitigationHoldEnabled
プロパティが使用されます。訴訟ホールドが有効な場合、すべてのメールボックスのアイテムが保持されます。一方、インプレース
ホールドを使用すると、インプレース電子情報開示ツールを使用して定義した検索クエリの条件と一致するアイテムのみを保持できます。インプレース
ホールドはメールボックスに複数設定できますが、訴訟ホールドはメールボックスに対して有効または無効のいずれかにされます。保持の両方のタイプについて、アイテムを保持する期間も指定できます。期間は、メールボックス
アイテムが受信または作成された日から計算されます。期間が設定されていない場合は、アイテムは無期限に、またはそ保持が解除されるまで保持されます。訴訟ホールドをメールボックスから削除しても、1
つまたは複数のインプレース ホールドがメールボックスにある場合は、インプレース
ホールドの基準と一致するアイテムが、保持設定で指定されている期間だけ保持されます 」
つまり簡単にいうと訴訟ホールドはメールボックス全体を保持するのに対して、インプレースホールドはキーワード等を用いて検索をしたその対象のメールおよびSkype
for Businessの内容のみが保持されることになります。
これで一安心と思われるかもしれませんが、訴訟ホールド、インプレースホールドにはそれぞれ限界があります。(次回へと続く)
フェアユース株式会社 足立洋介
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